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2019 年度 研究成果報告書

病院設置型加速器ホウ素中性子捕捉療法に向けた基礎的研究と治療適格条件の検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10410
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 放射線科学
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

井垣 浩  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (90361344)

研究分担者 中村 哲志  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医学物理士 (20638374)
伊丹 純  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 科長 (40505377)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードホウ素中性子捕捉療法 / 直線加速器 / リチウムターゲット / 悪性黒色腫 / 血管肉腫 / 臨床試験
研究成果の概要

本研究では、国立がん研究センターに設置されてた中性子照射装置を用いたホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の臨床試験を開始するための準備を行った。本装置から出力される中性子のエネルギーのスペクトルを測定し、これに基づいて細胞実験・動物実験により中性子線の生物学的効果を明らかにし、この基礎データをもとに本装置を用いたBNCTの臨床試験のプロトコールを策定した。2019年11月には、皮膚悪性黒色腫および血管肉腫を対象とした臨床試験を開始した。

自由記述の分野

放射線医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

BNCT用の加速器型中性子照射装置は京都大学と住友重機械工業がすでに開発し、治験が終了している。本研究で開発した装置は先行する京都大学/住重製装置とまったく異なる中性子発生メカニズムを有し、新規のBNCT用中性子照射装置開発が促進される。また、発生する中性子エネルギーが格段に低く、装置に付帯する減速体が小型となるため、当院の装置が医療機器として承認されれば、医療従事者の被曝低減に寄与し、BNCT装置の回転ガントリー化とBNCT装置の普及も促進される。さらに、先行装置とは臨床試験の対象疾患が異なるため、BNCTの適応拡大にも寄与し、がん治療モダリティの選択肢拡大に貢献する。

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公開日: 2021-02-19  

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