研究課題
基盤研究(C)
肝移植医療における心停止後ドナー(DCD)からの肝移植には、移植後早期のグラフト機能不全と胆管狭窄などの胆管合併症の問題がある。本研究は本邦でのDCD肝移植の臨床応用を目指すため、トランスレーショナル・リサーチとしてブタを用いた大動物肝移植実験を行い上記問題について検討した。成果としてブタDCD肝移植モデルを確立し、またラット肝移植も用いて薬剤によるグラフト保護法の可能性を示した。
肝移植
本邦での現状において、DCD肝移植を行うとしてもしグラフト不全に陥った場合、再移植に必要なsecond liverが得られにくい。そこで本研究ではDCD肝移植を本邦において安全に臨床導入するための課題であるグラフト肝機能保護法と、移植前のグラフト肝viabilityの正確な評価法、の2つの確立をめざし、その可能性を示唆する成果が得られた。