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2018 年度 研究成果報告書

肝移植における虚血再灌流障害に対する水素水の効果と細胞動態イメージング評価

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10432
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関国立研究開発法人国立成育医療研究センター (2017-2018)
熊本大学 (2016)

研究代表者

阪本 靖介  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 臓器移植センター, 医長 (00378689)

研究分担者 猪股 裕紀洋  熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (50193628)
梨井 康  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 移植免疫研究室, 室長 (60321890)
研究協力者 宇戸 啓一  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード肝移植 / 虚血再灌流障害 / 水素水
研究成果の概要

臓器移植領域での虚血再灌流障害に対する有効性が示されている水素をラット肝臓移植に応用した。既存の臓器保存液に水素を含有させグラフト保存に使用し、その効果を検討した。水素水使用群では肝移植6時間後において肝逸脱酵素上昇の抑制、病理組織学的に虚血再灌流障害の抑制を認めた、また、肝組織中の炎症性マーカーに関連するサイトカイン上昇は低値を示し、酸化ストレスに関連する血清マーカー、肝組織中の変化を抑制している所見が得られた。さらに脂肪肝グラフトを用いて水素水の効果を検討したが、水素水群と未使用群で有意差を認めなかった。

自由記述の分野

肝移植

研究成果の学術的意義や社会的意義

2010年7月の改正脳死法案以後、脳死臓器提供数が増加傾向にある。一方、何らかの理由にて脳死肝移植に至らずに破棄された脳死肝臓は少なからず存在する。これらの破棄された脳死肝臓をより良い状態へと回復し肝臓移植術へと繋げる努力が急務である。抗酸化作用のある水素水はラット肝移植モデルにて虚血再灌流障害を軽減する可能性がある。水素水含有臓器保存液開発へと本研究が結び付けば、より多様なグラフトの選択につながり、脳死・生体肝移植ドナー候補の増加、またさらなる肝移植治療成績の向上が期待できる。

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公開日: 2020-03-30  

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