研究課題/領域番号 |
16K10463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
岩槻 政晃 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (50452777)
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研究分担者 |
馬場 祥史 熊本大学, 医学部附属病院, 特任講師 (20599708)
吉田 直矢 熊本大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60467983)
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研究協力者 |
Ajani Jaffer A.
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | GIST / リスク分類 / FBXW7 / 術後補助療法 |
研究成果の概要 |
GISTは腫瘍径、核分裂像、原発臓器などの臨床的因子によるリスク分類が、再発予後マーカーとして用いられている。しかしながら、分子生物学的マーカーは存在せず、細胞周期調節因子であるFBXW7に着目した。多施設で約200症例のGIST臨床検体を集積し、免疫組織学的にその発現を評価し、予後解析を行った。FBXW7の低発現症例は、腫瘍径が大きく、高リスク群が有意に多かった。特に中、高リスク症例では再発を予測する独立した危険因子であった。これまでのリスク分類に加えてFBXW7発現が再発予測因子として重要であり、今後、術後補助療法の患者選択に有用なバイオマーカーであることを示した。
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自由記述の分野 |
消化管外科学 腫瘍外科学 分子腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
GISTにおいて再発高リスク群には、イマチニブの術後補助療法が推奨されている。薬物による有害事象などを踏まえると、真に補助療法が必要とされる症例の選択を行うことができる分子生物学的マーカーは重要である。FBXW7は中・高リスク群においても、その低発現はさらに予後不良であり、細胞株を用いた実験でも低発現がGIST細胞株の悪性度を増加させたことから、今後、臨床的に補助療法の患者選択に有用なマーカーとして期待できる。
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