• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

アミノ酸トランスポーターSLC7A1を標的とした大腸癌CAR-T療法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K10476
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外科学一般
研究機関順天堂大学

研究代表者

坂本 一博  順天堂大学, 医学部, 教授 (60205763)

研究分担者 小見山 博光  順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (30348982)
神山 博彦  順天堂大学, 医学部, 助教 (00365595)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードモノクローナル抗体 / トランスポーター / 抗体医薬 / 大腸癌 / 膜分子 / CAT-1
研究成果の概要

13q12に存在する細胞膜局在タンパク遺伝子の中で、SLC7A1遺伝子は、最も顕著な大腸癌組織特異的な高発現を呈した。我々の研究から陽イオントランスポーターであるSLC7A1が大腸癌細胞の増殖に関与していることが示唆されている。今回は7種の抗SLC7A1モノクローナル抗体(近畿大学 益子 高教授らが取得)を用い、この抗体の基本的性質と大腸癌への作用を検証した。とくに各モノクローナル抗体の抗原結合活性、抗原特異性、また抗体依存性細胞障害活性等を測定・評価した。本研究の結果から、SLC7A1の大腸癌治療標的としての高い可能性、抗SLC7A1抗体の適用による新抗体医薬の有望性を提示した。

自由記述の分野

腫瘍外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

大腸癌は抗がん剤治療ではいまだに完治が難しく新規な治療方法の開発が試みられてきた。膜分子は治療標的として適するが、同じ機能性膜タンパクである受容体やチャンネルに比べて、トランスポーターを標的とした医薬開発は進んでいない。抗体取得が難しいとされる多回数膜貫通型であるSLC7A1に対するモノクローナル抗体作成に成功した益子教授らの協力により、SLC7A1をターゲットとした分子標的治療に向けた本研究が可能になった。本研究は大腸癌細胞特異的に高発現するSLC7A1を抗原とする抗体の抗原・大腸癌細胞への結合活性、大腸癌細胞への障害活性などを検証し、新たな大腸癌の分子治療標的医療の有望性を提示した。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi