研究課題/領域番号 |
16K10575
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
内山 秀昭 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (70380425)
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研究分担者 |
調 憲 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70264025)
吉住 朋晴 九州大学, 医学研究院, 准教授 (80363373)
池上 徹 九州大学, 大学病院, 講師 (80432938)
播本 憲史 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (00419582)
伊藤 心二 九州大学, 大学病院, 助教 (90382423)
副島 雄二 九州大学, 大学病院, 准教授 (30325526)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 肝移植 / 免疫寛容 / 調節性B細胞 |
研究成果の概要 |
肝移植後の調節性B細胞の機能解明を目的とした。当科で生体肝移植を受けた18人を対象とし、この18人を免疫抑制剤を減量できている患者4人(TOL群)と減量できていない患者14人(STA群)に分けた。また健常者の5人をコントロールとした(HV群)。この合計23人の血液からリンパ球を抽出し、フローサイトメトリーを用いてB細胞分画の測定を行った。調節性B細胞の割合は、HV群が最も高く、TOL群、STA群の順に低下していた。この結果から調節性B細胞は肝移植後の免疫寛容状態の形成に重要な役割を持つことが示唆された。
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自由記述の分野 |
肝移植
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝臓は他の臓器と比較して、免疫寛容状態を作りやすいことが、動物実験や実臨床で証明されており、その寛容形成に調節性T細胞やB細胞が大きく関与していることが示唆されている。臓器移植後の免疫抑制剤の長期使用は悪性腫瘍の発生、糖尿病や高血圧の発症、易感染性など様々な不利益をもたらす。免疫寛容状態の機序が解明されれば、臓器移植患者は長期の免疫抑制剤使用から開放され、さらなる生活の質の向上に役立つことが期待される。本研究では、健常者と比較して肝移植を受けた患者の調節性B細胞の割合が低下していることを明らかにした。本研究から、肝移植後のさらなる調節性B細胞の機能解明に繋がることが期待される。
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