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2018 年度 研究成果報告書

癌の代謝とエピゲノム異常をつなぐDNA脱メチル化酵素TETの神経膠腫における役割

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10758
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関佐賀大学

研究代表者

中原 由紀子  佐賀大学, 医学部, 講師 (50380770)

研究分担者 阿部 竜也  佐賀大学, 医学部, 教授 (40281216)
若宮 富浩  佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (50773769)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードグリオーマ / TET
研究成果の概要

膠芽腫細胞株と腫瘍幹細胞株を対象とした。TET1, 2, 3のmRNA発現を測定した。TET1とTET3の発現量は細胞株によって異なり逆相関を示した。TETの基質である5-mCと代謝物である5-hmCをELISAで測定した。mRNAの発現量はTETの酵素活性とは相関しなかった。
ヒト臨床摘出標本に対し抗TET1抗体で免疫染色を行った。発現が核内型、細胞質型、両者発現型が存在した。蛍光免疫染色でTET1蛋白の局在を検討した。IDH1変異型ではTET1蛋白は核に発現していることがほとんどであり、IDH野生型は細胞質には発現していることが分かった。

自由記述の分野

脳腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんの代謝という側面とエピゲノム異常という側面の両者を橋渡す位置に存在するTETに注目し、膠芽腫細胞株および腫瘍幹細胞株のTET1,2,3の遺伝子発現を評価した。TET1蛋白発現は核内と細胞質に分かれIDH1遺伝子変異との間に相関関係があった。IDH変異は2HGを介して、TET蛋白酵素活性を阻害し、5-hydroxymethylcytosine(5hmC)の減少しメチル化を調整している、一方IDH 野生型グリオーマでも5hmCの減少は観察されている。したがって、TET1蛋白の核からの排除が、IDH変異のないgliomaに おける5hmCの減少に関与している可能性があると考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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