研究成果の概要 |
先天性脊柱側弯症は、椎骨の先天的な形態異常により側弯変形をきたす疾患であり、その原因遺伝子や病態の詳細は未だ明らかではなく、手術治療以外に根本的な治療法のないこの疾患にとって、疾患関連遺伝子の同定と病態の解明は、早期診断、進行の予防、治療成績の向上などに寄与すると考えられる。本申請者らはこれまで、先天性脊柱後側弯症モデル動物の解析から、疾患関連遺伝子候補としてHox, Trkなどの遺伝子を同定し、さらに今回の研究において疾患関連遺伝子候補としてレチノール代謝関連遺伝子群(Adh1, Aldh1a2, Rarα)やBMP-2を、また、後側弯変形の進行に関わる因子としてmiR-182を同定した。
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