腫瘍特異的微小環境を制御する因子のモノクローナル抗体ないし阻害剤を併用して、腫瘍特異的微小環境を意図的に変化させ、従来の抗がん剤治療効果が、もっとも期待できる環境を再現し、より高い抗腫瘍効果をもたらす治療法を確立する実験計画を考案した結果、放射線耐性株の樹立は困難であり、放射線治療に対する効率的な治療法の確率は困難であったが、放射線治療耐性と同様の耐性を有するとされる低酸素環境下で、Carbonic anhydrase9は、転移および腫瘍浸潤抑制効果を示し、従来の抗がん剤、放射線治療や、光線力学的療法と併用することで、腫瘍微小環境をコントロールし、高い抗腫瘍効果を発揮すると予想された。
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