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2018 年度 研究成果報告書

SDF-1/CXCR4 システムを介した半月板修復機能の解明と臨床応用技術開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10871
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

箕田 行秀  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (90453133)

研究分担者 橋本 祐介  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (10382178)
折田 久美 (荻久美)  大阪市立大学, 大学院医学研究科, 博士研究員 (40748597)
脇谷 滋之  武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 教授 (70243243)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード半月板修復 / 再生 / SDF-1
研究成果の概要

Stromal cell-derived factor 1(以下SDF-1)は、損傷組織に発現し造血幹細胞や間葉系幹細胞を誘導して組織修復を促すことが知られている。ラットの半月板切除モデルにSDF-1を関節内投与し、切除後6週で修復半月板の評価を行った。PBSを投与したコントロール群に比べ、SDF-1投与群では肉眼的評価によるPauliスコアが改善した。組織学的評価ではトルイジンブルー染色ではmetachromasiaの増加がみられ、サフラニンO染色では修復半月板がサフラニンに染まり軟骨基質に富んでいることを示した。以上からSDF-1の投与によって半月板の修復が促進されることが示唆された。

自由記述の分野

膝関節外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

半月板は血流に乏しいため損傷をきたすと治りにくい組織である。しかし損傷して半月板本来の衝撃吸収機能を失うと、関節軟骨に負荷がかかることから変形性関節症に至り、将来の膝関節痛の原因となる。このため現在は可能な限り半月板を温存するため、半月板縫合術という手術が選択されるが、その治癒能の乏しさから治療成績に限界があるのが現状である。
今回はSDF-1/CXCR4系という組織修復に関わるシステムを促進させることによって、半月板の良好な修復が得られることが確認できた。これは臨床に応用すれば、半月板縫合術時の治療成績の向上に役立てられる可能性がある。

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公開日: 2020-03-30  

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