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2018 年度 研究成果報告書

自己炎症症候群モデル動物の樹立と治療標的の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10917
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 整形外科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

宮本 佳奈  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 研究員 (60464997)

研究協力者 尾池 崇嗣  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード関節疾患
研究成果の概要

本研究では、IL-1シグナルが自己炎症症候群患者では出生後に亢進することに着目し、出生後に任意のタイミングでIL-1シグナルを亢進することが可能な動物モデルであるcTgマウスを新規に樹立した。cTgマウスは大関節優位の関節炎を発症し、自己炎症症候群患者の病態を再現した。cTgマウスでは、血清中のIL-6やIL-17のレベルが上昇していたほか、関節滑膜や軟骨下骨でStat3が活性化しており、これらの遺伝子欠損マウスとの交配によりcTgマウスに見られた表現型がほぼ消失した。以上のことから、自己炎症症候群においてはIL-6やIL-17、Stat3が治療標的として有用であると考えられた。

自由記述の分野

整形外科学、血液・膠原病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

自己炎症症候群は大関節優位の関節炎を発症するなど、小関節優位の関節炎を発症する関節リウマチ(RA)とは区別される。しかし、自己炎症症候群は患者数が少ないことや動物モデルが樹立されていないこともあり、その病態解明や治療法の開発は進んでいなかった。本研究では、自己炎症症候群の表現型を再現する動物モデルを新規に樹立し、その解析からIL-6、IL-17およびStat3が自己炎症症候群の治療標的となり得ることを示し得た点で、学術的また社会的意義があると考えている。

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公開日: 2020-03-30  

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