これまでの単一薬物に関する静的な薬物動態学から、麻酔とその深度に関して、複数の薬物の相互作用が経時的に変化する過程を検証し、動物実験を通じて結果を示した。特徴のある薬物を組み合わせる事により、全く新しい、臨床的にも望ましい特性を現す薬物の組み合わせを発見し、その薬物動態を俯瞰する事が出来た。また、麻酔作用の拮抗に関しても知見を得る事に成功した。引き続き、詳細なデータの解析を行って、モデルの精度を高めたい。 今後、臨床応用し得る可能性を提案し、概念について、診療の現場でも応用を図れる事が出来ると考えられる。
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