研究課題/領域番号 |
16K10942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
麻酔科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
関野 元裕 長崎大学, 病院(医学系), 講師 (40380927)
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研究分担者 |
原 哲也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (50304952)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 小腸粘膜細胞傷害 / 敗血症性ショック / 予後予測 / 腎機能障害 |
研究成果の概要 |
本研究では敗血症性ショック患者において、ICU入室時の小腸粘膜細胞傷害の合併が有意に死亡と関連すること、小腸粘膜細胞傷害は肉眼的な舌の虚血所見と関連があることを明らかにした。加えてグラム陽性菌による敗血症性ショック患者におけるエンドトキシン血症と小腸粘膜細胞傷害に関連がないことも明らかにした。また小腸粘膜細胞傷害の指標である腸型脂肪酸結合蛋白値が、腎機能や血液透析に影響を受けることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
集中治療医学、麻酔科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
重症患者における小腸は「the motor of critical illness」と称され、予後悪化の原因となっていると考えられてきた。本研究は、小腸粘膜細胞傷害の指標である腸型脂肪酸結合蛋白(I-FABP)を用いて、敗血症性ショック患者の予後に関連することを明らかにした。今後、I-FABPが臨床使用されることにより予後予測および治療介入が可能となり、予後改善に繋がる可能性がある。ただし、本研究で示したようにI-FABPは、腎機能や血液透析によりその値が影響を受けるため注意が必要である。
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