研究課題
基盤研究(C)
血中ブドウ糖濃度を連続測定できる光ファイバー内蔵血管内カテーテルの臨床応用を目標として以下の研究を行った。光技術を用いてブドウ糖濃度を定量する方法を検討した。アントラセン-フェニルボロン酸化合物はブドウ糖濃度に依存して370 nmの励起光にて430 nmにピークを持つ蛍光を発生させるが、時間経過により蛍光強度が不安定となる現象を解決できなかった。1200 nmまでの近赤外領域のブドウ糖の吸光スペクトラムを検討したが、ブドウ糖の定量に利用できる波長は得られなかった。
集中治療医学
集中治療を必要とする急性期重症患者では血中ブドウ糖濃度が大きく変動するが、その濃度を至適な範囲に調節することにより予後が改善することが知られている。精密な血中ブドウ糖濃度制御のためには高精度のブドウ糖濃度連続測定が重要であるが、現在臨床使用に適した装置はない。そこで光技術を用いた光ファイバー内蔵血管内カテーテルによる血中ブドウ糖連続測定システムの開発を行った。