研究課題/領域番号 |
16K10993
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
長岡 明 山形大学, 医学部, その他 (10258618)
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研究分担者 |
内藤 整 山形大学, 医学部, 助教 (00431643)
一柳 統 山形大学, 医学部, 講師 (70359561)
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研究協力者 |
一柳 統
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 腎癌 / ERK5 |
研究成果の概要 |
淡明型腎癌患者において、約75%の症例でERK5の発現を確認できた。全体の25%の症例ではERK5の強発現が確認できた。我々は腎癌においてmiR143がERK5の発現を抑制することを見出した。実際臨床検体においてもmiR143とERK5は逆相関していた。治療標的としての有用性をみるため、淡明型腎癌細胞株を用いてin vivo、in vitroでERK5阻害剤XMD8-92を投与したところ、アポトーシス誘導、細胞増殖抑制を引き起こした。
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自由記述の分野 |
泌尿器科癌
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はVHL遺伝子異常をもつ淡明型腎癌において、VHL蛋白が分解促進するERK5が腫瘍増殖、抗アポトーシスにおいて重要な働きを示すことを示した。また、ERK5はVHLのみでなく、miR143にも制御されていることを示した。これらの制御により淡明型腎癌の75%でERK5発現が観察され、25%では強発現していることも明らかにした。ERK5阻害剤が淡明型腎癌細胞株のアポトーシス誘導、細胞増殖抑制効果を示すことを明らかにし、治療標的として有望であることを示した。
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