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2023 年度 研究成果報告書

癌抑制因子ATBF1の細胞内局在をバイオマーカーとする前立腺癌悪性度診断法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11024
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 泌尿器科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

川口 誠  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (50204699)

研究分担者 三浦 裕  至学館大学, 健康科学部, 教授 (90285198)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2024-03-31
キーワードATBF1 / SNP / 脳梗塞 / 肺血栓塞栓症 / 川崎病
研究成果の概要

ATBF1の発現量は様々な人の癌の悪性度を分類し、予後診断に活用できる。乳癌ではmRNA発現量が高いほど予後が良好であった。膀胱癌はmRNA発現量だけでは長期的な予後を予測するためには、核と細胞質の鑑別を免疫組織学的行う必要があった。ATBF1は400kDaの巨大タンパク質であり、核と細胞質の細胞内局在と確実に鑑別できる市販の抗体はなかった。そこで私たちは抗原提示領域を一次構造から推定して、すべて抗ATBF1抗体として精製した。その特異的アミノ酸を標的とするモノクローナル抗体を作成することも達成した。これらの特異抗体の作成の結果、核内ATBF1であることを自動的に認識できるようになった。

自由記述の分野

泌尿器科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

癌の悪性度を分類して診断することは、それぞれのがん患者に対する治療法を考える上で極めて重要な診断になる。病理組織学的にはHE染色による悪性度を分類が現在も主流である。しかし、膀胱癌においてはATBF1の核と細胞質の鑑別を免疫組織学的に診断することで、10年予後まで極めて正確に予測できることを、本研究成果として達成することができた。私たちが開発した核と細胞質の細胞内局在と確実に鑑別できる抗体を用いることにより、画像解析により核内ATBF1であることを自動的に認識できるようになった。このことは臨床現場で癌の悪性度を判断するための重要な客観的データとして実用化されることが期待できる。

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公開日: 2025-01-30  

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