MMP-2およびMMP-9の血漿中濃度について検討した。反復流産病態の抗リン脂質抗体陽性患者と陰性患者より非妊娠時に採血を行った。対照群として出産歴があり流産歴のない女性を用いた。ELISA法により濃度測定を行った。MMP-2は対照群と反復流産群で有意差はなかったが、反復流産群を抗リン脂質抗体陽性群と陰性群とにわけて検討したところ、対照群に比べて陰性群で有意に低い結果となった。MMP-9は対照群と比べ反復流産群で有意に高い結果となった。対照群に比べて抗リン脂質抗体陽性群、陰性群ともに有意に高い結果となった。MMP-2,MMP-9が原因不明反復流産病態に関与している可能性が示唆された。
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