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2018 年度 研究成果報告書

マイボーム腺脂質、常在細菌叢、性ホルモンの関係する眼表面疾患の病態解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11295
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 眼科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

鈴木 智  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (30613236)

研究分担者 木下 茂  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30116024)
山本 順寛  東京工科大学, 応用生物学部, 教授 (60134475)
出来尾 格  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (80338128)
研究協力者 永原 武一郎  
前田 一洋  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードマイボーム腺 / マイボーム腺機能不全 / 性ホルモン / 脂質分析 / ドライアイ
研究成果の概要

健常な30歳代および60歳代の男女各6例とマイボーム腺機能不全(MGD)患者10例のマイボーム腺分泌脂(meibum)を採取し、ガスクロマトグラフィー質量分析法(GC-MS)で解析し、その結果の主成分分析を行ったところ、PC1(寄与率81.0%)で、30代女性の月経周期前半とその他(30代女性月経周期後半、 30代男性、60代男性、60代女性)の2群に分類された。meibumの脂肪酸組成は若年女性の排卵前に有意に変化し、類似の変化がMGDでも見られる傾向にあった。このことから、meibumの脂質生合成の経路に性ホルモン等が関与していることが示唆された。

自由記述の分野

医歯薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ドライアイの原因の約6割を占めると言われるMGDであるが、未だその病因は明らかではない。健常者では若年女性のみ、月経周期に伴い(特にエストロゲン濃度が高くなる時期に)meibumの脂肪酸組成が有意に変化し、同様の脂肪酸組成の変化が閉塞性MGD患者にもみられることから、マイボーム腺における脂質生合成(”meibogenesis”)に性ホルモンが関与し、女性におけるMGDの発症、ひいては蒸発亢進型ドライアイの発症に関与している可能性があると考えられた。今後、MGDおよびドライアイの新規治療法への開発へと繋げられる可能性がある。

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公開日: 2020-03-30  

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