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2018 年度 研究成果報告書

歯周炎の誘導する早産発症過程におけるGalectin-3の役割に関する総合的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11444
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関広島大学

研究代表者

宮内 睦美  広島大学, 医系科学研究科(歯), 准教授 (50169265)

研究分担者 藤田 剛  広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 准教授 (80379883)
占部 智  広島大学, 病院(医), 助教 (10403536)
古庄 寿子  広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 助教 (00634461)
研究協力者 石原 和幸  
工藤 美樹  
栗原 英見  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード早産マーカー / 歯周炎 / 歯周病原細菌 / Galectin-3 / Pg血清抗体価 / PISA / 歯周炎活動度 / 早産関連因子
研究成果の概要

広島大学病院妊婦症例156症例(早産46、正期産108)についてPg-FimA タイプ別血清抗体価、歯周炎活動度と早産の関係について解析した。TypeⅡ,Ⅴ高値群は、歯周炎疾患活動度が高く、早産発症率もTypeⅡ(オッズ比2.03)、Ⅳ(1.88)と高値であった。よって、TypeⅡとⅣの血清抗体価は、歯周炎関連早産の予測マーカーとなる可能性がある。一方、Gal-3血清抗体価は早産群で同時期の正期産群より有意に高く、一般的早産マーカーであった。In vitroでは歯周病原細菌は感染濃度依存的に胎盤細胞のGal-3、TNF-αなどの早産関連因子の発現を増加させた。この作用はPgが最も強かった。

自由記述の分野

口腔病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯周病原細菌特にPorphyromonas gingivalis (Pg)の歯性感染と早産との関係が明らかとなり,早産制御の戦略として、歯科治療の重要性を広く国民に知らしめる意義深い研究となった。特に、Pg FimA typeⅡ,Ⅳ血清抗体価の歯周炎関連早産の予測マーカーとしての重要性を明らかにしたことは新たな検査方法の確立につながる。また、本研究で着目した血清Gal-3は歯周炎ばかりでなく多くの早産で上昇しており、Gal-3を標的とした診断システムや新しい治療戦略の開発にも展開可能である。よって,本研究は女性の健康増進ならびに新生児のQOLの向上に大きく貢献可能な社会的に意義ある研究である。

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公開日: 2020-03-30  

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