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2019 年度 研究成果報告書

天然生理活性ペプチドのヒト歯髄由来幹細胞培養・移植による骨再生能の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11557
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 保存治療系歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

山田 志津香  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (00363458)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード魚コラーゲンペプチド / 骨芽細胞 / 幹細胞 / 骨再生
研究成果の概要

培養幹細胞を骨芽細胞に分化させるためには石灰化誘導培地で培養するのが一般的であるがこれらの培地を作製するには手間がかかる上、一定の品質を保持する必要がある。それを克服するために、既製の培地を購入すると莫大な費用がかかる。研究代表者はこれまで、魚由来コラーゲンペプチド(FCP)が骨芽細胞細胞分化および石灰化を促進することを証明してきた。その結果に基づき、今回FCPを添加した培地を用いてヒト歯髄由来幹細胞(HDPSCs)の骨芽細胞への分化誘導能について生化学的に検討した。その結果、FCPは従来の石灰化誘導培地には及ばないもののHDPSCsを骨芽細胞に誘導する能力を有することが明らかとなった。

自由記述の分野

歯科保存学

研究成果の学術的意義や社会的意義

HDPSCsを用いて、抽出したFCPが骨芽細胞への分化を促進することを分子生物学的に証明することにより、FCPの幹細胞に対する骨芽細胞誘導や骨再生の作用機序の解明に一石を投じると同時に、将来、FCPがヒトにおいても迅速、安全かつ安定的に骨芽細胞分化へ誘導する骨再生剤としての有用性を実証するEBMの一端になり得る。また、FCPは魚の骨や鱗を原料とするため、経済産業省の掲げる3R政策による資源の有効活用に貢献する上に、化学薬品と異なり、高齢者の体への負担が少なく、安価で安定した供給が得られるので、組織工学的に優秀な医用生理活性素材としてQOLの向上に貢献できる。

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公開日: 2021-02-19  

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