骨組織において低出力のレーザー(LLLT)照射をして、骨細胞の機能をコントロールすることにより骨形成を促進させることを目的に実験を行った。閉経後骨粗鬆症のモデル動物として卵巣摘出(OVX)ラットと正常(Sham)ラット用いて、脛骨にインプラントを埋入しその後半導体レーザーを低出力で照射した。その結果、OVX,Shamラットともにレーザー照射したインプラントの周囲には骨形成が促進され、非照射に比較して有意に骨形成が誘導できた。これら結果は半導体レーザーが骨細胞に作用して骨形成を誘導していることを示している。さらに、閉経後骨粗鬆症患者の骨誘導にもレーザー照射が有効であることを示している。
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