研究課題/領域番号 |
16K11648
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中田 秀美 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (30451967)
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研究分担者 |
黒田 真司 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (50323689)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 脂肪由来幹細胞 / 単球-マクロファージ系 / ビスフォスフォネート製剤 / 骨芽細胞分化誘導 / 頬脂肪体由来ASC |
研究成果の概要 |
我々は脂肪組織由来幹細胞: Adipose-derived stem cells (ASC)に着目し、骨芽細胞への分化能や、立体培養、また、ASC スフェロイドの単球・マクロファージ系細胞との共培養による立体的分化誘導と組織再生の可能性を検討し、ビスホスホネート系薬剤の単球-マクロファージ系に対する影響とその骨再生への応用、口腔内から採取できる他の組織幹細胞に対する影響に関しての検討を行った。さらに、マウス頬脂肪体由来ASCと腹部皮下脂肪由来ASCを採取し、骨芽細胞への分化能や各種分化誘導刺激への応答の比較を行うと同時に、単球-マクロファージ系との相互作用を利用した骨再生の可能性を検討した。
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自由記述の分野 |
口腔再生医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体性幹細胞は様々な組織に潜在的に含まれているが、特に脂肪由来由来幹細胞は上皮直下の脂肪組織中に存在しており、採取が低侵襲であることと、幹細胞の含有量が骨髄に比較して約 1000 倍であることから注目されている。また、自己の組織であることと、遺伝子導入を必要としない点にもメリットがあると考えられている。我々は脂肪組織の採取部位によってその中に含まれる脂肪由来幹細胞の性質が異なることを確認した。また、単球-マクロファージ系と共存することや、ビスフォスフォネート製剤の添加により、骨芽細胞分化が促進されることも明らかにした。これらの方法が確立できれば、低侵襲に採取可能な自己組織移植材として使用できる。
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