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2019 年度 研究成果報告書

窒素含有ビスフォスフォネートの炎症壊死作用:リン酸トランスポーターの関与

研究課題

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研究課題/領域番号 16K11672
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

遠藤 康男  東北大学, 歯学研究科, 学術研究員 (50005039)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードbisphosphonate / 炎症 / 顎骨壊死 / etidronate / clodronate / 鎮痛作用
研究成果の概要

骨吸収抑制薬として広く使われているbisphosphonates(BPs)には窒素含有のNBPsとnon-NBPsがあり,骨吸収抑制作用はNBPsがnon-NBPsよりも遥かに強い.しかしNBPsには炎症性副作用があり,難治性の顎骨壊死は歯科における深刻な問題である.本研究も含め,これまでの研究から以下の成果を得た.NBPsがリン酸トランスポーターを介して軟組織細胞に入り,non-NBPsはこれを抑制することを発見.この発見はnon-NBPsをNBPsの副作用の予防・治療に応用できる可能性を示す.さらに,non-NBPsは神経でのリン酸トランスポーターの抑制により鎮痛効果を示すことも発見した.

自由記述の分野

炎症と免疫の薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨粗鬆症は高齢者の生活低下の大きな原因である.窒素含有bisphosphonates (NBPs) は現在,骨粗鬆症の予防・治療の第一選択薬であり,宇宙での無重力による骨粗鬆の予防薬にも期待されている.しかし残念ながら,NBPsの副作用 (顎骨壊死や発熱などの急性炎症) が大きな問題となっており,その安全な利用法の確立は急務の課題である.臨床成績も含めて私達の研究成果は,NBPsの副作用に対する予防・治療薬として,non-NBPの etidronateとclodronateの有効性を明確に示している.いくつかの方法が報告されているが,有効性は低く,私たちの提案する方法が最善と思われる.

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公開日: 2021-02-19  

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