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2016 年度 実施状況報告書

小児の口唇閉鎖力を改善すると咀嚼運動は改善できる

研究課題

研究課題/領域番号 16K11802
研究機関新潟大学

研究代表者

早崎 治明  新潟大学, 医歯学系, 教授 (60238095)

研究分担者 岩崎 智憲  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 准教授 (10264433)
山崎 要一  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (30200645)
齊藤 一誠  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (90404540)
中村 由紀  新潟大学, 医歯学系, 助教 (70452779)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード小児 / 口腔機能 / 口唇閉鎖 / 下顎運動
研究実績の概要

厚生労働省は平成23年に法律第95号「歯科口腔保健の推進関する法律」を施行した。その中で「口腔機能の獲得、成長発育をはかるための歯科医療による介入が必要」と明記されており、平成34年までに不正咬合の減少を10%にまで減少させることが目標の1つである。これを受け、口唇閉鎖不全が不正咬合に関わる割合が高いことから、本研究では口唇閉鎖力測定器を業者と共同開発し厚生労働省の認可を受けた。
しかし、口唇力閉鎖不全を有する小児における口唇閉鎖力の改善が顎口腔機能を改善する学術的エビデンスは存在しない。そこで本研究は「小児の口唇閉鎖力を改善すると咀嚼運動機能は改善できる」という仮説を検証することを目的とした。口唇閉鎖力訓練前後の咀嚼運動機能を三次元形態と三次元運動の両面から検証を行うこととした。
1)口唇閉鎖に関する小児の経年的,性別データの集積,2)口腔閉鎖不全を有する小児の地域格差調査,3)アレルギー疾患との関係,4)口唇閉鎖に関わる口腔周囲および全身的な特徴に関する所見についての調査,5)これらの因子分析を行った.これらの結果について,学会等で報告する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

口唇閉鎖に関する計測方法およびその訓練に関する方法についての確立をほぼ終えることができた.また,口唇閉鎖不全の小児の日常生活,および,口唇閉鎖不全のある小児の顔貌の特徴を明らかにするための方法論の確立をおこなうことができ,その一部を商業雑誌に掲載した.

今後の研究の推進方策

咀嚼機能の評価については,計測方法を2つ想定している.1つはVICON(マーカーを用いた三次元運動測定装置)であり,2つ目はナソヘキサグラフ(光学的に顎運動を計測する装置)である.両者を使用することについて,予備的実験を行うことができた.今後は,口唇閉鎖不全の小児,象として健常な小児,さらに成人のそれぞれ咀嚼機能の検査を三次元顎運動の計測を行なう.また,咀嚼機能として,保険収載されている咀嚼能力検査装置(グルコセンサーGS-II)などの導入も視野に着実に研究を推進する所存である.

次年度使用額が生じた理由

口唇閉鎖およびその不全症に関する研究を前倒し的に行ったため,咀嚼機能に関する研究の部分に必要として考えていた費用について,次年度に使用することとなった.

次年度使用額の使用計画

上記の通り,咀嚼運動の研究を遂行する際に前年度繰り越しした経費を使用する所存である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] 現代っ子の口腔機能は大丈夫?2017

    • 著者名/発表者名
      齊藤一誠,早崎治明
    • 雑誌名

      小児歯科臨床

      巻: 22 ページ: 6-15

    • 査読あり
  • [雑誌論文] お口ぽかん(口唇閉鎖不全症)と口呼吸症候群のエビデンスと臨床2017

    • 著者名/発表者名
      齊藤一誠,早崎治明
    • 雑誌名

      Quintessence

      巻: 36 ページ: 952-976

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小児の食・口の機能とその異常2017

    • 著者名/発表者名
      中村由紀,齊藤一誠,早崎治明
    • 雑誌名

      日本歯科評論

      巻: 77 ページ: 53-58

    • 査読あり

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公開日: 2018-01-16  

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