研究課題/領域番号 |
16K12109
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研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
三澤 寿美 東北福祉大学, 健康科学部, 教授 (10325946)
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研究分担者 |
戸田 恭子 東北福祉大学, 健康科学部, 講師 (50635589)
宇田 優子 新潟医療福祉大学, 看護学部, 教授 (70597690)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 子育て / ピアサポート / 多世代 / 地域づくり |
研究実績の概要 |
被災地の再構築されるコミュニティの中での子育ての課題という視点と,女性の生涯発達的視点ならびにライフサイクル的視点により,地域における子育てを中心にした多世代間の「信頼」「規範」「ネットワーク」といったソーシャルキャピタルを醸成することによって,(1)個人が社会のなかで期待される役割を果たしながら自らの健康増進やQOLの向上をめざす.また,(2)次世代を産み育てる子育て準備期の健全育成のために多世代間の連携を図る.すなわち,個人のエンパワーメント,および個人と地域社会の両方の「子育て力」「子育て支援力」の向上をめざす.東北地方太平洋沿岸部被災地において,地域の子育て支援団体の協力を得て,子育て中の母親世代,中高年祖母世代それぞれのピアサポートグループを形成し,各世代のグループを対象として,介入プログラムを実施した.各世代の介入プログラムへの参加者には,介入プログラムの実施前と実施後(おおむね介入プログラム実施後1か月頃,3か月頃)に,評価指標となる質問紙を用いて縦断的に調査を実施し,データを追加収集した.また,東北地方太平洋沿岸部被災地の同じ地域において,介入プログラムの参加者とは別の思春期・青年期の子育て準備世代,子育て中の母親世代,中高年祖母世代の対象者の評価指標としてのデータを収集した.さらに,複数回の地震災害を短期間の間に経験した地域の子育て支援団体の協力を得て,思春期・青年期の子育て準備世代,子育て中の母親世代,中高年祖母世代を対象として,評価指標となる質問紙調査およびインタビューによる調査を行い,データを収集し分析した.さらに,現時点までに得られた結果・成果の中間報告として,日本の被災地における子育て支援や地域づくりの取り組みについて発表,紹介する目的で,国際助産師連盟3年毎大会の一般演題に登録し採択されたが,大会開催時期の延期により2021年に発表予定である.
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