研究課題/領域番号 |
16K12168
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生涯発達看護学
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
篠崎 克子 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 教授 (30331010)
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研究分担者 |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 産後 / 尿失禁 / 助産ケア / 骨盤底筋群 / コアマッスル / 骨盤底機能 |
研究成果の概要 |
本研究は周産期の尿失禁予防の観点から、骨盤底筋群だけではなくコアマッスルも含めた新しい概念で尿失禁予防に取り組んだ。目的は「尿失禁を予防する分娩期のケアプログラムの開発」である。研究方法は、記述的比較研究である。介入群は、コアマッスルを強化するエクササイズを行い、分娩時は骨盤底筋群の障害を最小限にする伸展位と6秒以内の努責を実施した。対照群は、通常の妊娠期ケア、分娩時は屈曲位でバルサルバ呼吸法を実施した。産後1か月の尿失禁の有症率を比較した。両群で尿失禁の有料率に有意差はなかった。
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自由記述の分野 |
医歯薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦の産後尿失禁発生率は、26.2~35.5%と報告されている。本邦の出産年齢は、年々上昇している。出産の高齢化は、分娩所要時間が遷延傾向にあり、骨盤底筋群の負担も大きくなる。現在の分娩時の姿勢は、脊柱を丸め努責を行うという方法が多くの施設で行われている。これは、コアの概念では、腹圧の負荷を骨盤底筋が直接受け、産後の尿失禁増加の可能性を高める。骨盤底筋群の損傷を最小限にするには、脊柱を伸展し自然な腹圧をかける努責が必要である。既に尿失禁が起こってから骨盤底筋群トレーニングを行うことは、機能回復に限界がある。骨盤底筋群の障害を最小限に抑えることが重要であり、この効果は女性のQOL向上に寄与する。
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