研究成果の学術的意義や社会的意義 |
総合病院の入院患者には,アルコール依存症を含むアルコール使用障害(以下AUD)に該当する患者が一定数存在し,早期発見と適切な介入のため,SBIRT(スクリーニングと簡易介入,専門医療への紹介)などの推進が求められている.しかし,わが国では多忙な状況もあり看護師によるAUDのスクリーニングは実施されていなかった.本研究は,総合病院の看護師がAUDのスクリーニングや紹介方法などの簡単な学習により,AUDスクリーニングが実践可能なこと,少数でも介入希望がある患者を適切な介入(精神科リエゾンチームや専門医療)に紹介可能なこと,またSBIRT導入の課題を明らかにした点で意義があると考えられる.
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