研究課題/領域番号 |
16K12271
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 東京家政大学 (2018-2019) 東京工科大学 (2017) 淑徳大学 (2016) |
研究代表者 |
根岸 貴子 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (40709250)
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研究分担者 |
鈴木 英子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
柴田 滋子 淑徳大学, 看護栄養学部, 講師 (90622077)
加藤 千恵子 東洋大学, 総合情報学部, 教授 (50369865)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 男性介護 / 介護準備 / 尺度開発 / 高齢介護 |
研究成果の概要 |
本研究は男性高齢者における介護準備態勢自己評価尺度を開発し、信頼性・妥当性を検討することを目的とした。60歳以上の男性高齢者に質問紙調査をし、274名を対象に探索的因子分析を行った結果、因子負荷量の低い項目を削除し、4因子17項目の尺度となった。4つの因子は「夫婦の愛情」「家事遂行力」「介護に関する知識」「助け合う仲間の存在」と命名した。Cronbach’s α係数は尺度全体で .85と内的整合性が保たれ、暮らし向きと主観的健康感において、分散分析にて有意な主効果があり、一定の妥当性が確認された。作成した尺度は、4因子17項目より構成され、信頼性と一定の妥当性を有することが確認された。
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自由記述の分野 |
老年看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本尺度は、介護に携わっていない男性高齢者が、将来の介護においてどの程度準備できているかを自己評価して、介護準備態勢を知ることを目的とした尺度である。尺度活用において、現時点での介護学習や方法、仲間との相談関係、もしくは夫婦関係の見直しなど、自己の介護の準備性を知り、介護準備の内発動機づけになる。健康な時期に介護の準備しておくことで将来の介護の不安の軽減につながる。また、講座等の学習開始時に介護準備態勢を評価することで、講義に対するモチベーションも高まると考える。尺度を自己評価して参加者同士ディスカッションなど、他者と自己の違いや共通点を見出すことで学習意欲も高まることが期待される。
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