研究課題/領域番号 |
16K12311
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
小澤 若菜 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584334)
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研究分担者 |
時長 美希 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00163965)
川本 美香 高知県立大学, 看護学部, 助教 (10633703)
石川 麻衣 高知県立大学, 看護学部, 講師 (20344971)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 中小規模事業場 / ポピュレーションヘルスマネジメント |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、中小規模事業場と医療保険者のコラボヘルスによる、効果的なポピュレーションヘルスマネジメントの方策を明らかにすることである。平成28年度は、中小規模事業場のポピュレーションヘルスマネジメント(以下PHM)の枠組みを作成するため、文献調査をおこなった。まず、国内外の文献検討からPHMとは、①対象集団の特定、②健康課題の明確化、③各リスクの健康管理、④評価のプロセスであることが明らかとなった。また、③の各リスクの健康管理では、組織的な介入、個別に沿った介入、地域の資源による介入をおこなうこと、④評価では、【心理的領域】、【行動的領域】、【身体的領域】、【社会的領域】、【経済的領域】から評価することが明らかとなった。次に、中小規模事業場の健康づくりに関する活動報告や研究報告の文献調査からその活動を明らかにし、PHMのプロセスに沿った枠組みを作成した。今回の研究実績から、 中小規模事業場のPHMの特徴として、組織的な介入は、事業場の規模によるマンパワーの限界から法令遵守に伴う健康管理が中心となること。規模の小さい事業場であるからこそ、個別に対応できる健康管理が可能となること。地域の資源による介入として、地域職域連携を効果的に活用することで、組織的にできない健康管理も補足していくことができることが明らかとなった。今後は、この枠組みとなるプロセスをもとに、実態調査をおこない、健康課題からリスクにそった健康管理の内容と、介入方法を開発していく。その際、戦術した特徴を踏まえながら研究を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は文献検討を中心に計画的に進めることができた。今後の予定である、実態調査を行う施設に対して了承を得られたことから、順調に研究を進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
初年度は文献検討を中心に計画的に進めることができた。また、対象者となる中小規模の事業場で働く従業員についても、関係機関と相談し依頼の見通しも立てられている。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた人件費について、文献調査が円滑に行えたことから、予定していた金額よりも執行が少なかった。
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次年度使用額の使用計画 |
今後、実態調査を大規模に行うことから、人件費を次年度で執行して行く予定である。
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