研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本における健康問題の現状を考えるとき,対象者のヘルスリテラシー(HL)を測る信頼性と妥当性のある「尺度の開発」や,測定尺度を使用した「ヘルスリテラシーとヘルスアウトカムとの量的相関研究」の推進は日本のHLレベルを向上させ,健康獲得力への対策を探る上で重要である。さらにHLの測定と活用の先にはヘルスリテラシーの社会的勾配や変えることのできるSDH(健康の社,会的決定要因)への期待,「自分自身と自分が置かれている状況をコントロールできる」というヘルスプロモーション(HP)のコア概念につながる取り組みである。現在「HLを高めることは健康格差の是正に取り組むHPの一環である」という見解に至っている。
|