標的型攻撃が,人工知能技術を搭載したマルウェアを用いて高度化されるという将来像を前提として,攻撃者に先回りする形で攻撃内容を自動合成してシミュレーションを行い,防御方法までを自動的に生成するための技術について研究を行った. 具体的には,マルウェアの攻撃とそれに対する防御を模擬するためのネットワークシミュレータをクラウドコンピュータ上に構築し,攻撃内容や防御内容を共進化計算により変化させて様々な局面を再現するシステムを構成した.また,人工知能を搭載したマルウェアのモデルとして,プランニング計算に基づいて攻撃計画を行うものや,人間との対話を通じて詐欺をはたらくものについて検討した.
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