• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

出会いと挨拶行動の相互行為論的研究 -人間と動物の共通の基盤から

研究課題

研究課題/領域番号 16K12445
研究機関京都大学

研究代表者

木村 大治  京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 教授 (40242573)

研究分担者 藪田 慎司  帝京科学大学, 生命環境学部, 講師 (50350814)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード出会い / 挨拶 / 文化間比較 / 動物と人間 / 行動分析
研究実績の概要

本年度は以下のように,5回の研究会をおこなった。
■通算第7回目:2017年5月29日・藤田翔 産業社会における人と動物(豚)との関係 ・花村俊吉 合宿のまとめと報告:「規則性=ありえなさ」のアブダクションとしての挨拶から制度化されたヒトの挨拶まで ・藪田慎司 「挨拶」研究は何を目指すか:何に答えたいか ・参加者全員によるブレインストーミング 合宿(2017年3月19-20日)の議論の整理と展開 ■通算第8回目:2017年7月31日 ・坂井田瑠衣 相互行為基盤としての身体 ・幸田瑞希 共在状態における相互行為のダイナミズム ・居關友里子 別れの場面における言語的な挨拶 ■通算第9回目:2017年11月26日 ・参加者全員によるブレインストーミング KJ法を用いて成果本の構想を練る ■通算第10回目(第2回出会い×宇宙人類合同研究会):2018年2月15日 ・岩谷洋史 「見えないもの」をなんとかして見えるようにするための工夫:日本酒の製造現場における事例から■通算第11回目:2018年2月22日 ・木村大治 ヒト・動物・地球外生命体の出会いと挨拶:成果本に向けて ・花村俊吉 KJ法のまとめと報告:二つの時間軸からみた出会いと挨拶の初発と反復 ・参加者全員によるブレインストーミング 成果本の構想を詰める
これらの研究会で,出会いと挨拶に関する具体的な事例をもとに,それをどのように分析,解釈するかについての討論をおこない,成果本のまとめに向けて構想を練った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は昨年度に続いて,順調に研究会を開催してきた。またその中で,本計画の成果を公表するための論文集の構想を練り上げ,また出版社との相談もおこなうなど,最終年度に向けての体制を整えることができた。このようなことから,計画はおおむね順調に進展していると言える。

今後の研究の推進方策

本年度は本計画の最終年度であり,研究会を開催するとともに,成果論文をまとめ,論文集の出版をおこなう。出版計画は順調に推移しており,年度末には論文集は完成できるものと考えている。

次年度使用額が生じた理由

(理由)
全額使い切る予定であったが,若干の誤差が生じた。
(使用計画)
本年度,旅費等で有効に活用する予定である。

  • 研究成果

    (15件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] バカ語話者にみられる発話の借用 ---「発話の権利」は普遍なのか---2018

    • 著者名/発表者名
      園田浩司,木村大治
    • 雑誌名

      発話の権利 (定延利之編)

      巻: 出版予定 ページ: 出版予定

  • [雑誌論文] 多職種チームにおける協働のための工夫と困難―日本科学未来館展示制作チームのフィールド調査から2017

    • 著者名/発表者名
      高梨克也
    • 雑誌名

      質的心理学フォーラム

      巻: 9 ページ: 45-53

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 他者の発話を理解することの生態学的価値を考慮した発話理解モデルの提案2017

    • 著者名/発表者名
      高梨克也
    • 雑誌名

      日本語用論学会第19回大会発表論文集

      巻: 12 ページ: 219-222

  • [雑誌論文] Tongwe names of mammals: Special reference to mammals inhabiting the Kasoje Area, Mahale Mountains, western Tanzania.2017

    • 著者名/発表者名
      Nakamura M, Nakazawa N, Nyundo BR, Itoh N
    • 雑誌名

      African Study Monographs

      巻: 38 ページ: 221-242

    • DOI

      10.14989/228149

    • 査読あり
  • [学会発表] アフリカの声の世界・共在感覚・インターネット・コミュニケーション2018

    • 著者名/発表者名
      木村大治
    • 学会等名
      日本的Wellbeingを促進する情報技術のためのガイドラインの策定と普及・研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 出会いと挨拶の相互行為論2017

    • 著者名/発表者名
      木村大治
    • 学会等名
      人工知能学会SLUD(言語・音声理解と対話処理)研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 動物の『出会い』と『間合い』と『ディスプレイ』2017

    • 著者名/発表者名
      藪田慎司
    • 学会等名
      認知科学会 間合い研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 協働活動に埋め込まれた現場指示の「これ」と「それ」の用法~北信州野沢温泉に伝わる道祖神祭りの準備作業場面より~2017

    • 著者名/発表者名
      高梨克也
    • 学会等名
      日本認知科学会第34回大会
  • [学会発表] 協働作業において相手の環境との関わり方を観察する-野沢温泉村道祖神祭りの準備における氷点下の木遣りの事例から-2017

    • 著者名/発表者名
      高梨克也
    • 学会等名
      日本認知科学会第34回大会
  • [学会発表] 野生チンパンジーの対峙的屍肉食 同所的肉食動物との関係に着目 して2017

    • 著者名/発表者名
      中村美知夫, 保坂和彦, 伊藤詞子, 松本卓也, 松阪崇久, 仲澤伸子, 西江仁徳, 島田将喜, 高畑由起夫, 山上昌紘, 座馬耕一郎
    • 学会等名
      第71回日本人類学会大会
  • [学会発表] チンパンジーがヒョウから獲物を奪う2017

    • 著者名/発表者名
      中村美知夫, 山上昌紘
    • 学会等名
      第33回日本霊長類学会大会
  • [学会発表] 合宿のまとめと報告:「規則性=ありえなさ」のアブダクションとしての挨拶から制度化されたヒトの挨拶まで2017

    • 著者名/発表者名
      花村俊吉
    • 学会等名
      第7回出会いと挨拶研究会
  • [学会発表] チンパンジー社会における共在の極限:新入りメスのふるまいに着目して2017

    • 著者名/発表者名
      花村俊吉
    • 学会等名
      AA研共同利用・共同研究課題:人類社会の進化史的基盤研究(4) 第7回研究会
  • [学会発表] KJ法のまとめと報告:二つの時間軸からみた出会いと挨拶の初発と反復2017

    • 著者名/発表者名
      花村俊吉
    • 学会等名
      第11回出会いと挨拶研究会
  • [備考] 宇宙人類学研究会

    • URL

      http://www.cspace.sakura.ne.jp/firstsite/archives/archives_top.html

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi