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2018 年度 研究成果報告書

転導推理と擬人化の認知発達メカニズム―ベイズ推定とミラーシステムから

研究課題

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研究課題/領域番号 16K12450
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 認知科学
研究機関玉川大学

研究代表者

高平 小百合  玉川大学, 教育学部, 教授 (80320779)

研究分担者 乾 敏郎  追手門学院大学, 心理学部, 教授 (30107015)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード転導推理 / 擬人化 / ベイズ推定
研究成果の概要

本研究は、幼児期特有の非論理的な発話である転導推理と人工物や無生物に対して人間のような行動や感情を付与するなどの擬人化について、そのメカニズムをベイズ推定に基づき考察し、その脳内基盤についてのモデルを構築することである。転導推理はそのメカニズムとして対称性を有するが、等確率仮説を用いて検証し、ベイズ推定であることを確認した。擬人化に関しても、そのメカニズムはベイズ推定であることを検証し、発達的に擬人化の種類が変化することが予想できた。また、Bayes推論の脳内機構に関する大統一理論である自由エネルギー原理について詳しく吟味し、その感情および感情障害に関するモデルについての考察を行った。

自由記述の分野

心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

発達心理学における論理的思考の理論は、Piaget(1968)の発達段階説の影響が大きく、幼児期の非論理的推論は直観的思考によるもので、児童期以降の論理的推論とは質的に異なり連続性はないとされてきた。しかしながら本研究は、対称性の観点から非論理的・直観的思考の構造を明らかにし、幼児の論理的誤謬が大人の推論における論理的誤謬と本質的には同じであることを検証した。幼児期の推論が知覚的・直観的思考として捉えられる理由を解明するものである。幼児期からの論理的思考の発達において新しい視点を提唱することになり、発達科学のみならず、教育や知能研究、またロボット研究分野など、学際的な影響が考えられる。

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公開日: 2020-03-30  

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