第一に,様々な角度から物体を撮影し,一般的な名称を推論する三次元物体認識技術を開発した.本研究は深層学習を用いており,物体の姿勢の教師信号を人間が与えることなく,自動的に獲得できる点が新しい.提案手法は三次元物体検索の国際的コンペティションSHREC’17にて,二部門で世界第一位の性能を記録した.第二に,画像内の物体をパーツに分解する教師無し画像セグメンテーション技術を開発した.深層学習を用いた画像セグメンテーションの研究例は多く存在するが,そのほとんどが教師あり学習である.提案手法は畳み込みニューラルネットワークを用いるが,事前学習等の学習を一切必要としない点が新しい.
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