本研究では,米国のトップレベルの研究大学であるミシガン大学と京都大学の教育学習に係る情報環境を比較研究することにより,次世代デジタル学習環境の実現に向けた情報環境の進化の方向と進み具合を図る評価基準の策定, その観測方法・評価方法の確立を目指した.その結果,全学的かつ戦略的なデータマネジメントの取り組み方だけでなく,オープンソース・オープンスタンダードに基づいた戦略的なデータ取得についても両大学間の違いが明確になった.今後は,データマネジメントに関する成熟度モデルを併用しながら,ポリシーや施策の妥当性,ユーザ動向を科学的な視点で検証できる情報環境ポートフォリオの確立を目指す.
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