家庭内で飼育される高齢犬数が増加している。高齢の犬は、尿失禁で室内を汚すことがあるので、飼い主はおむつを利用する。飼い主は、時刻や排尿量などの排尿情報を知ることは困難である。本研究では、おむつカバー型の排尿吸収量センサを開発した。排尿吸収量は静電容量の変化として検出し、このデータをBLTで携帯端末に送信した。その結果、少なくとも尿吸収量20 ml以下での精度で検出できることが示された。また、開発当初には電子回路部分の体積が260 mlであったが、これを15 mlにまで小型化することに成功した。今後、おむつを利用している高齢犬の排尿情報がデータベース化されると、疾病の診断や治療に役立つだろう。
|