研究課題/領域番号 |
16K12734
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 (2018) 公益財団法人神奈川科学技術アカデミー (2016) |
研究代表者 |
嶋田 耕育 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 食品機能性評価グループ, 研究員(任期有) (50634185)
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連携研究者 |
安岡 顕人 東京大学, 大学院 農学生命科学研究科応用生命化学専攻日清食品寄付講座「味覚サイエンス」, 特任准教授 (10453028)
亀井 飛鳥 地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所, 食品機能性評価グループ, 主任研究員 (40514112)
篠崎 文夏 地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所, 食品機能性評価グループ, 研究員 (00359647)
岡田 晋治 東京大学, 大学院 農学生命科学研究科応用生命化学専攻食品産業コンソーシアム寄付講座 食品機能学, 特任准教授 (50376563)
近藤 隆 理化学研究所, 統合生命医化学研究センター 免疫器官形成研究チーム, 上級研究員 (40333299)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 孤立飼育 / 脳機能 / トランスクリプトーム |
研究成果の概要 |
本研究では孤独条件に起因する負荷(以下、孤独ストレス)が脳機能行動また、脳及 び各末梢臓器での遺伝子発現への影響を明らかにし、さらには孤独ストレスを予防する食品機能性成分の探索を目的とした。我々は短期間の孤立飼育マウスを用いて、対照群である群飼育と比較し孤立飼育マウスが脳内遺伝子発現変化を伴って脳機能行動に影響することを見出した。得られた孤立飼育による表現型を孤立ストレスによる指標とし、脳機能に対して効果が期待される食品機能性成分の投与を実施した。結果、食品機能性成分の投与によって孤立飼育による脳機能行動変化が緩和されることを認め孤独ストレスに対して予防効果をもつ食品機能性成分を見出した。
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自由記述の分野 |
食品科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で我々は増えつつある若年期での鬱や統合失調症を誘起する要因の1つと考えられている孤独ストレスに対してその病態に至る過程の一端を明らかにし、さらには食品機能性成分による予防の可能性についても検討した。短期間の孤立飼育マウスを用いて、孤独ストレスが脳内遺伝子発現変化を伴い脳機能行動にも影響することを見出した。さらには脳機能に対して効果が期待される食品機能性成分の投与によって孤立飼育がもたらす行動変容を阻害する可能性を示し、食品機能性成分による孤独ストレスへの予防効果を示唆した。さらなる検証を重ねることで孤独ストレス予防効果を有する食品機能性成分の探索が可能となることが期待される。
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