研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は、自動走行システムの社会的厚生分析を通じて、自動走行システムに関する議論・政策形成に資することを目的にしたものである。この研究の成果は、自動走行システムの経済的性質に留意した上で、1)車線逸脱防止技術等の社会的厚生分析を実施した点、2)自動走行の異なるシステム方式の組み合わせ方による社会的厚生の違いを分析した点、3)車車協調システムのクリティカル・マス問題の解決方法を実証的に研究した点、の3点にある。
公共経済学、技術公共政策
自動走行システムについては、社会的関心が極めて高いにもかかわらず、経済学的な観点から十分に研究が行われていないのが実態である。本研究の学術的な意義は、自動走行システムに関する厚生経済学的研究の理論的な枠組みを形成し得たこと、並びに、それに基づく厚生分析を実施したことである。また、研究の社会的意義は、こうした研究成果を、戦略的イノベーション創造プログラム自動走行システム(SIP-adus)の場等を通じて、自動走行システムの技術開発・政策形成の場に還元できたことである。