ラットおよびミニブタ心臓をSDS法および超高圧法により脱細胞化し、HE染色およびDNA定量法により脱細胞化の完了を確認した。両手法のうち、得られた組織の透明度が比較的高いSDS法による脱細胞化心臓を選択肢、冠動脈内腔を内皮化誘導ペプチドで修飾した後に、Qdot標識HUVECの懸濁液を、上行大動脈側から心尖側へ所定期間環流した。蛍光実体顕微により3次元鏡観察した結果、内腔修飾条件と環流上件の最適化により、冠動脈主幹のみならず、その下流の比較的内径が細い冠動脈網への細胞播種が可能であることが明らかとなった。
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