本研究では、小学生が日常的に行っている運動と計算能力の関連を明らかにしようとした。小学校4年生合計96名を対象に通常の休み時間及び持久走週間直後に計算課題を解かせて比較した。その結果、きついと感じる激しい運動直後の計算は、時間がかかってしまい、そのような状況で学習することは避ける必要がある。しかしながら日常的に身体活動を伴う運動遊びを行っている児童は、体力が高い可能性があり、持久走週間などに走っても、自覚的運動強度としてはきついと感じない。このような児童の計算時間は速い傾向があることが明らかとなった。
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