研究課題/領域番号 |
16K12986
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
身体教育学
|
研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
山田 雅敏 常葉大学, 健康プロデュース学部, 講師 (80571546)
|
研究分担者 |
竹内 勇剛 静岡大学, 情報学部, 教授 (00333500)
里 大輔 常葉大学, 健康プロデュース学部, 助手 (00613994)
砂子 岳彦 常葉大学, 経営学部, 教授 (30171284)
坂本 勝信 常葉大学, 経営学部, 准教授 (40387501)
小山 ゆう 常葉大学, 健康プロデュース学部, 講師 (40410500)
松村 剛志 常葉大学, 保健医療学部, 准教授 (20614001)
|
研究協力者 |
里 大輔
小山 ゆう
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 身体スキル / 言語化 / 熟達 / 疾走 / 身体感覚 / 集団語 / 立位 / 歩行 |
研究成果の概要 |
本研究では,疾走の熟達における選手の認知過程を,運動実践後に選手が記述した言語報告から明らかにすることを目的とした.研究1では,立位と歩行の熟達と言語との関係について,実験的アプローチを行った.その結果,立位と歩行の熟達に言語は効果がある一方で,指導者の期待とは異なる動作へと変化する場合があるなど,言語が逆効果になることが示された.続いてフィールド研究として,研究2では,ドイツ・サッカーリーグ所属の選手の疾走に対する共通した認知変容を明らかにした.また研究3では,ラグビー高校日本代表チームで使用された疾走に関する集団語の共通した意味の成立過程を明らかにした.
|
自由記述の分野 |
情報科学,認知科学,人工知能
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
言語的コミュニケーションのみでは,身体スキルの伝達に限界があることが明らかにされたことから,今後は,身体スキルを伝える上で言語がどのように寄与しているのかについて注目していくことが重要であると考えられる.また,フィールド研究から,選手の疾走に対する共通した認知変容が示されたことにより,言語報告を一つの指標としたコーチングのデザイン指針が得られたと考えられる.さらに,集団語の意味の成立過程モデルは,認知科学で注目される記号コミュニケーションの性質を解明する一助となると考えられる.また言語的指導を行う場合,より体感の得やすい集団語を使用することが,機能的・効率的なコーチングとなる能性が示唆された.
|