宮城県内の放課後児童クラブ支援員1076名の悩みや希望する支援方法を分析した。支援員の9割が仕事にやりがいを感じるとしたものの、仕事の継続を希望しない者が4割以上で、劣悪な処遇や心身の負担が理由であった。また、希望する支援方法は心理専門家の巡回相談が最も多かった。 臨床心理士による巡回、メール、ビデオ(スカイプ)を用いたコンサルテーションを実施し、相談前後の気分感情や研究終了時の満足感を比較した。巡回、ビデオとも実施後に肯定的気分が高まったが、満足感は巡回の方が高かった。ビデオは子どもを直接観察しないでもよい相談や、若い支援員には肯定的に評価され、巡回を補う手法である可能性が示唆された。
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