海馬の「三シナプス回路」を構成する歯状回(DG)、CA3 野およびCA1 野の各領野は、それぞれ異なる解剖学的・生理学的特徴をもつにも関わらず、CA1 野以外の海馬のより深い領野を生きた動物でイメージングするには技術的な困難が伴っている。本研究は、マウス海馬の CA1 野、CA3 野と DG の活動を 生体内でイメージングする手法の開発を通し、新たな深部脳イメージング技術を確立することを目指した。マイクロプリズムの利用、ウインドウ埋め込みによる直接イメージング、電気可変焦点レンズと屈折率勾配レンズの組み合わせ等の異なるアプローチにより、海馬深部のin vivoイメージングを行った。
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