発達障害児における学校適応と学習促進プログラムを神経教育学的観点から作成した。具体的には、通級指導教室に在籍する発達障害児53名を対象に、注意制御とメタ認知の能力を促進する神経心理課題を定期的に実施した(週1回1時間程度)。それらの各課題を実施する前後においては、課題における手続き的方略の確認と動機付け向上に焦点をあてたフィードバックが担当教員から与えられた。それらの課題実施時には、NIRSによって前頭前野背外側部の脳血流を測定し、評価指標とした。本研究に参加した発達障害児は、注意制御能力とメタ認知モニタリングの能力が向上したことで、学校適応と学習促進の向上が認められた。
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