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2017 年度 実施状況報告書

イギリスのエリート教育が南アジアと日本の中高一貫校に与えた影響

研究課題

研究課題/領域番号 16K13527
研究機関広島大学

研究代表者

秦 由美子  広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (30263031)

研究分担者 アスピノール R・ウイリアム  同志社大学, グローバル教育センター, 教授 (10346009)
大佐古 紀雄  育英短期大学, 保育学科, 准教授(移行) (10350373)
山口 裕毅  環太平洋大学, 次世代教育学部, 講師 (50735272)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード南アジア / リーダーシップ教育 / イギリスの中等教育 / パブリックスクール
研究実績の概要

実地調査している1)英国国教会の私立男子校であるスリランカのセント・トマス校(St. Thomas College)、2)コロンボのメソジストの私立男子校であるウェズリー校(Wesley College)、3)コロンボの英国国教会の私立女子校であるアングリカン女子私立学校に加え、4)コロンボの女子校のビショップス校(Bishops College)、5)インドの中央ヒンズー教私立男子校(Central Hindu Boys School)の4校に、今年度はアンケート調査とインタビュー調査を実施した。
①カリキュラム:現在の貴校の教育課程・科目構成は、何に依拠することで(あるいはどのような経緯を積み重ねることで)ことで洗練してきたのか。Curriculum Policyは何か。②重要な学事を変更しようとする際に、どこがどのような権限で、何を踏まえて改善案を作成するのか。③昔も今も、PSではスポーツ、特にゲーム(集団スポーツ)を非常に重視しており、そのことも、PSの名声が高められた理由のひとつと考えているが、貴校はスポーツを重視するのか。重視するならばその理由を教えてもらいたい。④スポーツの活動がリーダーシップの養成に益すると我々は考えているが、この見解の当否についてお考えを知りたい。⑤どんな生徒が貴校への入学に相応しいと考えているのか:Admission Policy、選考方法、選考基準(評価の観点)、受験者、入学者の傾向(国籍・合格率など)⑥人格の完成・向上の観点から、採用する教職員やHouse Masterは非常に重要と考えているが、どの様な人材を選んでいるのか。⑦礼拝の時間や宗教教育はPSの重要事項であるが、これはどのような教育的意図があって行われているのか。また宗教を学ぶことはリーダー育成にとって必要なことだと思っているか。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

各学校の校長、教師にインタビュー調査を続ける中で、イギリス本国のパブリックスクールとの相違が明らかになりつつあり、また、日本の私立中高一貫校との類似点も明らかになってきている。イギリス本国の教育、イギリスの旧植民地の教育、日本の教育の三者三葉が浮き彫りになりつつあることは、非常に重要かつ興味深い。

今後の研究の推進方策

引き続き、インド、スリランカ、バングラディシュ、更にイギリス本国パブリックスクールとの比較、日本の日本の私立中高一貫校との比較を実施すると共に、リーダーシップ教育の違いも示していく。

次年度使用額が生じた理由

(理由)
本研究の研究分担者である大佐古紀雄(育英短期大学・准教授)が、平成29年度に南アジアの学校訪問調査を実施する予定であったが、専任校の4年制大学化の教育主担当となったため、長期に大学を離れることが困難であったため、その旅費ととして、次年度使用額が生じた。
(使用計画)
本研究の研究分担者である大佐古紀雄(育英短期大学・准教授)が、平成30年度に南アジアの学校訪問調査を実施する。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2018 2017 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 図書 (2件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (2件)

  • [国際共同研究] サセックス大学/ヨーク大学/オックスフォード大学(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      サセックス大学/ヨーク大学/オックスフォード大学
    • 他の機関数
      2
  • [雑誌論文] Limits to the Internationalisation of Higher Education in Island Nations: Nationalism and Foreign Language Education Policy in Universities in Japan and England2018

    • 著者名/発表者名
      Robert Aspinall
    • 雑誌名

      The Research Institute for Higher Education

      巻: 15 ページ: 79-90

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 捉え返される意志―失われた中動態を手がかりとして―2017

    • 著者名/発表者名
      山口裕毅
    • 雑誌名

      近代教育フォーラム

      巻: 62 ページ: 23-30

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 英国のシティズンシップ教育の振興と展開2017

    • 著者名/発表者名
      山口裕毅
    • 雑誌名

      教育学研究紀要

      巻: 26 ページ: 388-393

    • 査読あり
  • [図書] パブリック・スクールと日本の名門校2018

    • 著者名/発表者名
      秦 由美子
    • 総ページ数
      256
    • 出版者
      平凡社
    • ISBN
      4582858694
  • [図書] Exploring Consensual Leadership in Higher Education2018

    • 著者名/発表者名
      Yumiko Hada
    • 総ページ数
      267
    • 出版者
      Bloomsbury Academic
    • ISBN
      9781350043572
  • [備考] Research Institute for Japan, the UK and Europe

    • URL

      rijue.hiroshima-u.ac.jp

  • [学会・シンポジウム開催] 高等教育の未来:日英米の国際比較2017

  • [学会・シンポジウム開催] 若手研究者向けアカデミック・セミナー2017

URL: 

公開日: 2018-12-17   更新日: 2022-02-22  

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