現在、多くの中学・高等学校では美術の授業においてアクリル絵具が使われている。しかし、多くの美術教員はアクリル絵具の特性をあまり理解しておらず、以前に多く使用されてきたポスターカーラーと同様の扱い方をしている状況が見受けられる。また、以前ほど美術教員が自分自身の作品制作に勤しむ時間は、現在の学校教育現場にはなく、そのため専門的な絵画技法を習得する機会をなかなか見つけられない。さらには、多くのアクリル絵具の技法書は、授業教材として活用することを目的として作られていない。 この様な現状から、絵具での表現の魅力を実感できる美術教材開発のための調査・研究をおこなった。
|