本研究では、よりコミュニケーションの上手なASD児者をモデルとした支援方法の開発に向けた端緒として、ASD児における言語コミュニケーションの個人差を明らかにすることを目的とした。発達障害の要支援度評価尺度(Multi-dimensional Scale for PDD and ADHD ; MSPA)を用いて特性の分類を試みた結果、ASDの診断のある子どもを3つの群に分類することができた。また、日本版CCC-2「子どものコミュニケーション・チェックリスト」を用いて特性の分類を試みた結果、4つの群に分類することができ、比較的コミュニケーションの困難が少ない群の存在が明らかになった。
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