本研究では、マイクロ流体回路と水晶発振回路が一体化したセンシングシステムを開発した。本技術では、マイクロ流体回路により処理した試料溶液の処理状況を一つの発信回路からの出力で時差式でモニタリングすることが可能である。本技術を構成する重要な技術要素である信号源の水晶振動子の高精度化や高感度化のための集積化技術などの基礎的な技術を研究し一桁以上の感度向上に成功した。また、産業応用上で重要なマクロな流体回路へも応用し、炭酸濃度、油の劣化状態などの誘電率や導電率の微妙な変化を多周波の発振回路で分析することに成功した。
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