本研究で開発したマルチスケール変分法に基づく有限要素法では,バラスト材料力学だけでなく様々な物理現象に対する適用一般性を持つため,ほとんどの土木・地盤・工業材料における不均質材料の力学的材料特性を解明することができる.現在,土木・地盤・工業分野などにおける非均質材料の力学特性を定量的に分析する技術はバラスト材料のみならず幅広い分野において重要な存在となっており,将来的にも本研究開発課題は分野を超えた新材料の創出・高度化が得られる.今般,広島県で甚大な被害を及ぼした土石流が記憶に新しいが,本研究が成功した場合には,土石流の高精度予測技術としても応用できる.
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