概均質ベクトル空間に伴う指数和を研究した。いくつかの概均質ベクトル空間について、この指数和を具体的に計算した。 指数和の整数論的な応用についても研究した。篩法と呼ばれる技法を展開することで、次の2つの成果を得た。(1) 判別式が高々8個の素因子しかもたないような4次体が、「かなり多く」存在することを証明した。(2) 3次体を数える関数の誤差項の評価を改良した。また、分解条件を指定した族を数える場合に、誤差項の一様評価を先行研究のものから大幅に改善した。 指数和を計算する方法を改良し、また篩法の更なる改良について、成果を得た。
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